人生の旅 作曲の旅

久保摩耶子は休みを知らない活動体である。彼女は、新しい課題に積極的に反応し、冷静な観察分析ののち、周到な計算で見事に料理してしまう。また変化に富んだ彼女の人生も、作品にふくよかさと彩りを与えている。

1972年のウィーン留学以来、ドイツ語圏で暮らして来た彼女は、1990年、突然、イタリアに居を移す。新しい土地の影響であろうか、3度の使用を受け入れ、すんなり日常生活のノイズも取り入れるようになる。繊細な白黒作品が色とりどりの音響世界に移行していった。

1995年、オペラを書くために、再びベルリンに戻ってきた彼女は、伝統、前衛のあるべき姿もすべて踏まえた上で、敢えてオペラ作りに真正面から挑み、新作をつぎつぎ生み出している。 フランク·ヒルベルグ (Frank Hilberg)

『ドイツ語を話している時間の方が長くなってしまった人生だが、よけいに日本文化に強い興味を覚える。」
人生の旅 作曲の旅

近況報告

Foto: Vogt-Sarah Harzer

難解なフットプリント

私たちは、望むと望まざるとにかかわらず、いたるところで自分自身の足跡を発見します。特にベルリンでは、いたるところにナチスの痕跡を見つけることができます。街全体がユネスコの世界遺産になるべきかもしれません。しかし、文化遺産ではありません。歴史的証拠としてです。ナチス時代の建物は私たちが忘れてはならないネガティブ遺産です。このことを念頭に置いて、私は2021年にスタニスラフ・ヴェングレフスキーのためにアコ… Read More

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ザルツブルグ!ザルツブルグ!

念願のザルツブルグ公演です。「私は怒りたい」の作者トーマス・ベルンハルトの故郷にも当たる都市です。彼がまだ生きていたら、… Read More

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Foto: Nektarios Perogiannakis

ラブ、復讐、永遠

日本神話のイザナギ、イザナミの伝説を読むとなんと神々は未熟で不器用なのだろうと感じます。と同時にこの神様たちは人間と同じ… Read More

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ハンザ科学アカデミー

1月からブレーメンから16キロ離れたデルメンホルストに滞在しています。HWK(Hanse-Wissenschaftskolleg)は科学アカデミーです… Read More

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