Foto: Zuzanna Specjal

エグザイル:いま

私はいつも移動しているように感じます。落ち着きがないわけではありません。でも、「自分の居場所」という感覚が、私には欠けているのです。その感覚を私は一度も持ったことがありません。
「自分の家」とは、どんな感じなのでしょうか?
私は戦争や迫害から逃れたわけではありません。
20代前半の私は、疑問と不安でいっぱいで、とにかく「外に出なければ」と感じていました。両親から、そして私を縛るすべてのものから。私の亡命は自分で選んだものでしたが、それでも非常に困難なことでした。
ベルリンを拠点とするKLUSAデュオ(サクソフォンとピアノ)は、自らの公演に「亡命:いま」というタイトルを付けました。
亡命は、これからも存在し続けるでしょう。強いられた亡命と、自ら選んだ亡命の間には、大きな違いがあります。
私が日本からヨーロッパへ移ったのは、強制ではなく、「選択肢のある」亡命。ある意味で贅沢な亡命でした。

Link: https://www.musiquesvivantes.com/les-festivals/festival-musiques-vivantes/la-programmation/

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