人生の旅 作曲の旅

久保摩耶子は休みを知らない活動体である。彼女は、新しい課題に積極的に反応し、冷静な観察分析ののち、周到な計算で見事に料理してしまう。また変化に富んだ彼女の人生も、作品にふくよかさと彩りを与えている。

1972年のウィーン留学以来、ドイツ語圏で暮らして来た彼女は、1990年、突然、イタリアに居を移す。新しい土地の影響であろうか、3度の使用を受け入れ、すんなり日常生活のノイズも取り入れるようになる。繊細な白黒作品が色とりどりの音響世界に移行していった。

1995年、オペラを書くために、再びベルリンに戻ってきた彼女は、伝統、前衛のあるべき姿もすべて踏まえた上で、敢えてオペラ作りに真正面から挑み、新作をつぎつぎ生み出している。 フランク·ヒルベルグ (Frank Hilberg)

『ドイツ語を話している時間の方が長くなってしまった人生だが、よけいに日本文化に強い興味を覚える。」
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近況報告

Foto: Erik-Jan Ouwerkerk

子供のための作品

子供のための作品を書くことは私の重要な課題です。現代音楽に対して全く偏見のない、ひたすらエネルギーに溢れた、前向きの若い人たちや子供に接すると作曲家の存在の意義を感じます。子供のための「算数の時間」はもうスタンダードに入ったようで、よく演奏してくれます。また新しい作品を書かなくてはいけません。… Read More

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ベルリンと行者ニンニク

早春は野生の行者ニンニクの季節です。毎年、私はグリーニッケ宮殿公園で野生のニンニクを採取し、長いウオーキングも兼ねます。… Read More

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1923

1923年は今年よりもずっとひどい危機の年だった。素数「23」のせいだろうか?ドイツはハイパーインフレに見舞われ、東京では7.9… Read More

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Foto: Robert Paul Kothe

尺八とチェンバロ

尺八とチェンバロ、どちらの楽器が身近でしょうか?チェンバロはバロック音楽の楽器で、私はヨーロッパで知りました。尺八は?私… Read More

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