鏡の中のウルスラ
作曲家として生き残るためには、ユーモアと自己批判、そして忍耐力が必要です。ウルスラ・マムロックの伝記を読んだとき、私は彼女の忍耐力と前向きな人生観に感銘を受けました。
私のファゴットのための作曲「アルスルスラ」は、2000年に作曲された彼女のピアノ曲「2000 Notes」に基づいています。これは、楽譜の引用ではなく、ウルスラ・マムロックのピアノ曲でかなり厳密に守られている、彼女の「鏡像」というアイデアやテクニックを引用したものです。そこで、私はこの作曲に「URSULA」というタイトルを付け、その前に「ALUSR」(彼女の名前の逆読み)を付け加えました。中央の「U」は、私の作曲の中央部分、彼女の名前の文字が語られる部分にあたります。
楽譜は、Neue Musik出版社から出版されたばかり:NM 3213。とても美しく、見やすいものになりました。