© Michael Jungblut

今日、私は赤い

音楽の中ではひどい出来事でも美しく歌いこなすことができます。耳をふさぐこともありません。「今日、私は赤い」オーストリア、ブルゲンランド地方のわらべ唄です。 わらべ唄ですが挽歌に属します。簡単なメロディーとリズムは死んでいくこどもの悲壮な決心が感じ取られます。

今日、私は赤い、今日、私のほおも赤い
今日、お父さんのベットで寝るわ、明日の朝6時に誰かが私を持っていくの
私はもう二度と戻ってこない、私は永久にお墓にいるわ
どうかみなさま私の願いを聞き届けてください。「主の祈り」を祈ってください。

しかしこの挽歌を歌った時代よりも今、世界はもっと悲惨なことであふれています。テレビでシリア、ホムスの戦争を伝えるニュースの中である父親が子供の死体を両腕に抱えている画像がありました。この子供はちゃんとお葬式をしてもらえるのでしょうか。子供用に棺桶はあるのでしょうか。この作品の最後に童謡のメロディーが路上の手廻しオルガンのように演奏されます。でもそのメロディーはどもってしまいます。子供のほおはもう赤くありません。きっと小鳥だけがさえずっているでしょう

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